南酒造場・高知県
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高知県の東部、安芸郡安田町。太平洋にほど近いこの町を流れる清流・安田川のほとりに、玉の井を醸す南酒造場があります。仕込みに使うのは、この安田川の伏流水。天然の鮎が遡上するほど澄んだ流れから汲む水は、酒造りの土台をなす大切な存在として、代々受け継がれてきました。蔵の創業は明治のはじめ、一八六九年。土地に根を張り、長く酒を醸し続けてきた蔵です。玉の井という名は、白玉のように澄んだ清水が井戸から湧き出す様子に由来すると伝わります。水の恵みへの感謝を、そのまま銘柄の名に託したのでしょう。南酒造場は、量を追わず品質を守ることに重きを置く蔵として知られます。生産量をあえて絞り込み、一本一本に目を届かせながら手をかけていく。そんな身の丈に合ったものづくりの姿勢が、この蔵の身上です。清らかな水と土佐の風土が息づく、飲み飽きしない土佐酒を、飲み手の顔を思い描きながら、この地からていねいに送り出しています。
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